製作基本工程
 
▲小型防音室もフォローしています。
音を遮り、安らぎの作業環境を作ります
 人は毎日、音に包まれて暮らしています。それは、小川のせせらぎの音、さわやかな風の音、人々が楽しく語らう声とさまざまです。
 しかし工場内では、予想をはるかに超える騒音が響くことがあります。このような音は、聴力の低下を引き起こし、働くみなさんの心身に大きな害を及ぼします。
 法律でも厳しく示されている音害の問題に対し、当社では、防音パネル等を活用して機械外部への音漏れを抑え、安心できるレベルまで低減するシステムづくりを行っています。
 すべては、働く方の安全と健康のために...。騒音対策のエキスパートである当社が、必ず音を減らします。


騒音の低減が人の心と体を守ります
 騒音は心拍数を増加させ、血管を収縮させることで、血圧を上昇させます。そのため長い間、騒音の中にいると、心臓に大きな負担がかかります。また騒音のひどい職場では働く人がイライラしたり不眠や疲労などを訴えることもあり、さらに騒音のために作業能率が低下したり欠勤率が高くなったりすることもあります。
 「ISO1999聴力保護のための職業性騒音暴露の評価」によれば、騒音レベル120dB以上では保護具なしでの立ち入りは禁止され、140dB以上の区域への立ち入りは禁止されています。また労働安全衛生法に定められた「騒音管理区分I」をクリアしていないと、労働基準法で定める有害職場に認定されています。もしこの認定を受けると、1日2時間を超える労働時間の延長が禁止され、18歳未満の就労も禁止されてしまいます。

測定に始まり測定に終わります
 当社の特徴は、実地調査とそれに基づく評価を行い、対策案を作成し、徹底した解析を行うことです。まず音源を特定し、騒音の原因を明らかにした上で、工場内での作業性を重視しながら、効果的な騒音の低減プランを作成します。また目標値を設定し、それを目指したシミュレーションも敢行しています。施工後の効果確認では、1/1オクターブバンド分析と音響インテンシティー測定による緻密な計測も行い、騒音の低減値を追求します。

労働安全衛生法による作業環境測定結果の評価
管理区分I 85dB(A)未満:現状維持に努めること。
管理区分II 85〜90dB(A):標識掲示、耳栓等の使用、環境改善を行うこと。
管理区分III 90dB(A)以上:防音保護具の使用の掲示を行うこと。
騒音とは・・・
音波により引き起こされる聴覚的感覚
*波長:音速(340m/s)÷周波数 (c÷f)
*デジベル:単位断面積(m2)を単位時間(1s)に通過する、音響エネルギーに聴感補正値を入れた単位(dB)
*音の距離減衰:点音源では2mで6dB減衰(20log10r1/r2)/面音源では2mで3dB減衰(10log10r1/r2)
*透過損失:発生騒音一透過音TL(dB)=20Log(m×f)-42.5
 
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